最高速度のルール|一般道と高速道路の法定速度を元教官が解説【2024年改正対応】
速度の問題は、標識があるときと、標識がないときを分けて考えるだけで整理できます。
さらに2024年4月に大型トラックの高速道路の速度が変わりました。古い教材のままだと間違って覚えてしまうので、最新の数字で確認しておきましょう。

この記事を書いている僕は、教習所の教習指導員として12年勤めていました。ここは改正が入った直後なので、問題集の刷り年に注意してください。
- 法定速度と規制速度のちがいが分からない
- 高速道路の速度が車種でどう違うのか知りたい
- 最低速度があることを知らなかった
まず「法定速度」と「規制速度」を分ける

| 言葉 | 意味 |
|---|---|
| 法定速度 | 標識や標示がないときに適用される、法律で決まった速度 |
| 規制速度 | 標識や標示で指定された速度 |
標識があれば、必ず標識の数字が優先します。法定速度より速い指定も、遅い指定もあります。
一般道路の法定速度
| 車種 | 法定速度 |
|---|---|
| 自動車(普通・大型・中型など) | 時速60キロ |
| 原動機付自転車 | 時速30キロ |
原動機付自転車だけが30キロです。2025年4月から、総排気量125cc以下で最高出力を抑えた新基準原付も原付免許で運転できるようになりましたが、法定速度30キロ・二人乗り不可というルールは同じです。

問題文の主語が「車」なのか「自動車」なのかを必ず見てください。「車」には原動機付自転車も軽車両も含まれます。
高速道路の法定速度
ここは高速自動車国道の本線車道(対面通行でない区間)の数字です。
| 車種 | 最高速度 | 最低速度 |
|---|---|---|
| 普通自動車・中型自動車(貨物以外)など | 時速100キロ | 時速50キロ |
| 大型貨物自動車・特定中型貨物自動車 | 時速90キロ(2024年4月から) | 時速50キロ |
| 大型特殊自動車・けん引しているとき・三輪の自動車 | 時速80キロ | 時速50キロ |
2024年4月の改正に注意
・大型貨物自動車と特定中型貨物自動車の最高速度が、時速80キロ → 時速90キロに引き上げられました
・2024年4月1日からです。それ以前に作られた問題集は80キロのままになっています
・けん引しているとき、三輪の自動車、大型特殊自動車は時速80キロのままです
最低速度が時速50キロある点も忘れないでください。高速道路は遅すぎても危険なので、下限も決まっています。
なお、自動車専用道路は高速自動車国道ではありません。標識がなければ、一般道路と同じ時速60キロになります。ここもよく狙われます。
車種ごとに3つの数字を分けて覚えます。
語呂合わせ:「普通100・大型貨物90・けん引80」
車が大きく重くなるほど止まりにくいので、速度の上限も下がっていきます。大型貨物は2024年4月に80から90へ引き上げられました。
- 100キロ=普通自動車など
- 90キロ=大型貨物自動車・特定中型貨物自動車(2024年4月〜)
- 80キロ=けん引しているとき・三輪の自動車・大型特殊自動車
- 最低速度は50キロ
速度を落とさなければならない場面
標識の数字を守っていればよい、というわけではありません。状況に応じて速度を落とす義務があります。
| 場面 | どうする |
|---|---|
| ぬかるみ・水たまりを通るとき | 泥や水をはねないよう徐行 |
| 身体の不自由な人が歩いているとき | 一時停止か徐行して安全に通れるようにする |
| 安全地帯のそばを、人がいる状態で通るとき | 徐行 |
| 子どもが一人で歩いているとき | 一時停止か徐行 |
これらは速度制限とは別の義務です。制限速度を守っていても、徐行しなければ違反になります。
○×問題で確かめる(全10問)
答えを見る前に、○か×かを決めてから読み進めてください。
標識で速度が指定されている道路では、法定速度ではなく標識の速度にしたがう。
答え:◯
標識があれば標識が優先します。法定速度より速い指定も遅い指定もあります。
標識がない一般道路では、車はすべて時速60キロまで出せる。
答え:✕
原動機付自転車は時速30キロです。「車」には原動機付自転車も含まれます。
高速自動車国道の本線車道では、普通自動車の最高速度は時速100キロである。
答え:◯
対面通行でない区間の数字です。最低速度は時速50キロです。
大型貨物自動車の高速自動車国道での最高速度は、時速80キロである。
答え:✕
2024年4月から時速90キロに引き上げられました。古い問題集は80のままなので注意してください。
けん引しているときの高速自動車国道での最高速度は、時速80キロである。
答え:◯
けん引・三輪の自動車・大型特殊自動車は時速80キロのままです。
高速自動車国道には、最低速度の定めがある。
答え:◯
時速50キロが最低速度です。遅すぎても危険だからです。
自動車専用道路では、標識がなければ時速100キロまで出せる。
答え:✕
自動車専用道路は高速自動車国道ではないので、標識がなければ時速60キロです。
新基準原付は125ccまで運転できるので、法定速度は時速60キロである。
答え:✕
新基準原付も第一種原動機付自転車なので、法定速度は時速30キロのままです。
制限速度を守っていれば、ぬかるみを通るときも速度を落とす必要はない。
答え:✕
泥や水をはねないように徐行する義務があります。
身体の不自由な人が歩いているときは、一時停止か徐行をして安全に通行できるようにする。
答え:◯
白や黄色のつえを持った人、車いすの人などが該当します。
この記事のまとめ
- 標識があれば標識が優先。なければ法定速度
- 一般道路は自動車60キロ・原動機付自転車30キロ
- 高速自動車国道は普通100・大型貨物90(2024年4月〜)・けん引80
- 高速自動車国道には最低速度50キロがある
- 自動車専用道路は標識がなければ60キロ
- ぬかるみや身体の不自由な人のそばでは、制限速度とは別に徐行