バイクの卒業検定は、「課題で落ちる人」より「課題以外で落ちる人」のほうが多いのが実情です。
一本橋やスラロームばかり練習して、安全確認や進路変更で減点を積み上げてしまう。これがいちばんもったいないパターンです。

くま教官
この記事を書いている僕は、教習所の教習指導員として12年勤めていました。検定前日にこれを読んでおくだけで、拾える点がかなりあります。
- 卒検で何点まで減点が許されるのか知りたい
- どこで落ちる人が多いのか知りたい
- 落ちたあとどうなるのか知りたい
合格ラインと、一発で終わる行為
減点で70点を切るか、一発中止か。落ち方は2種類です。
卒業検定は100点からの減点方式で、70点以上で合格です。つまり30点まで減点が許されます。
| 行為 | 扱い |
|---|
| 転倒 | 検定中止 |
| パイロンに接触 | 検定中止 |
| 一本橋からの脱輪 | 検定中止 |
| 急制動で速度不足 | やり直し(2回目も不足なら中止) |
| 信号無視・一時不停止 | 検定中止 |
| 足を着く | 5点減点 |
| エンスト | 5点減点(1回につき) |
| 一本橋の秒数不足 | 1秒ごとに5点減点 |
ここを読み違えている人がとても多いです。足を着くのは減点で済みますが、ぶつけたら終わり。曲がりきれないと思ったら、無理せず足を着いてください。
広告
落ちる人が多いのは、課題より「走行中」
検定は、課題だけでなくコースを1周する走り方全体が見られています。ここで細かい減点が積み重なると、課題をこなしても70点を切ります。
減点されやすい5つの場面
| 場面 | 減点されること |
|---|
| 発進前 | 後方確認をしない/ミラー合わせを忘れる |
| 進路変更 | 3秒前の合図がない/目視をしない |
| 右左折 | 30メートル手前の合図がない/寄せが足りない |
| 交差点 | 左右の安全確認をしない/徐行しない |
| 停止 | 左足から着いていない/後方確認をしない |
バイクは停止するとき左足から着くのが基本です。右足を着くと、後輪ブレーキが踏めなくなるためです。ここは見落としやすい減点です。
💡 覚え方①:検定で拾える5つの確認
課題より、この5つのほうが点を落としやすい場所です。
語呂合わせ:「発進・進路・曲がる・交差点・止まる」
この5つの場面で、必ずミラーと目視をセットにします。大げさなくらい首を振って構いません。
- 発進前=ミラー+後方目視
- 進路変更=合図3秒前+目視
- 右左折=合図30メートル手前+寄せ
- 交差点=左右確認+徐行
- 停止=後方確認+左足から
落ちたらどうなるか
卒業検定に落ちても、免許が取れなくなるわけではありません。
・補修教習を1時限受ける(多くの教習所で必須)
・その後、次の検定日に再受験する
・検定料と補修料が追加でかかる(金額は教習所による)
・教習期限(9か月)と卒検期限(3か月)の中なら何回でも受けられる
ただし期限には注意してください。卒業検定は、技能教習が終わってから3か月以内に合格する必要があります。これを過ぎると、教習をやり直すことになります。
🔧 現場での話
落ちた人の多くは、次の検定で受かります。1回目はコースを覚えることに必死で、確認まで頭が回らないからです。2回目は流れが分かっているぶん、落ちついて確認ができます。落ちたこと自体で落ち込まないでください。
広告
よくある質問
コースは教えてもらえますか
検定の前にコース図が渡され、検定前に説明があります。また、コースを間違えても減点にはなりません。間違えた場所から正しいコースに戻る指示が出ます。
合格率はどのくらいですか
教習所によって差がありますが、卒業検定は多くの人が1〜2回で合格します。技能教習をひととおり終えている人が受けるためです。
緊張して手が震えます
ニーグリップを意識すると落ちつきます。下半身で車体を支えられていると、上半身の力が抜けるからです。それでも不安なら、検定前の待ち時間に深く息を吐いてください。
この記事のまとめ
- 100点からの減点方式で70点以上が合格
- 転倒・接触・脱輪・信号無視は検定中止。足を着くのは5点減点
- 落ちる人が多いのは課題より安全確認と合図
- 停止は左足から
- 落ちても補修1時限+再受験。ただし卒検期限は3か月