信号の意味を正確に|黄色・矢印・点滅の違いを元教官が解説
信号は毎日見ているぶん、「知っているつもり」でいちばん失点しやすい分野です。
特に黄色の意味と矢印の信号は、実際のルールと感覚がずれている人が多いところです。ここを正確にしておきましょう。

この記事を書いている僕は、教習所の教習指導員として12年勤めていました。黄色信号の意味を正しく答えられる人は、意外と少ないです。
- 黄色信号は「急いで通れ」だと思っている
- 矢印信号で転回できるのか分からない
- 黄色の点滅と赤の点滅のちがいがあいまい
青・黄・赤の正しい意味

| 色 | 正しい意味 |
|---|---|
| 青 | 進むことができる(「進まなければならない」ではない) |
| 黄 | 停止位置で停止しなければならない。ただし安全に停止できないときはそのまま進める |
| 赤 | 停止位置を越えて進んではならない |
黄色は止まるのが原則です。「急いで通過しなさい」という意味ではありません。急ブレーキになって後ろから追突されるような場合だけ、そのまま進めます。
青も「進むことができる」であって、「必ず進め」ではありません。前が詰まっていて交差点の中で止まってしまいそうなときは、青でも進んではいけません。

「青信号だから、交差点の中で止まることになっても進んでよい」は×です。交差点の中で止まると、交差する道路をふさいでしまいます。
矢印の信号
| 矢印 | 意味 |
|---|---|
| 青色の矢印 | 矢印の方向に進める。右向きの矢印では転回もできる |
| 黄色の矢印 | 路面電車だけが矢印の方向に進める。自動車は進めない |
右向きの青矢印では転回(Uターン)ができる——ここは頻出です。ただし軽車両と、二段階右折をする原動機付自転車は進めません。
黄色の矢印は路面電車専用です。自動車が「黄色の矢印が出ているから進める」と判断するのは誤りです。
矢印は色で相手が決まります。
語呂合わせ:「青矢印は車、黄矢印は電車」
青の矢印は車が進めて、右向きなら転回もできる。黄色の矢印は路面電車のためだけにあります。
- 青の矢印=その方向に進める。右向きなら転回もできる
- 黄の矢印=路面電車だけ
- 軽車両と二段階右折の原動機付自転車は、右向きの青矢印でも進めない
点滅信号の使い分け
| 点滅 | どうする |
|---|---|
| 黄色の点滅 | 他の交通に注意して進める(一時停止も徐行も義務ではない) |
| 赤色の点滅 | 停止位置で一時停止し、安全を確認してから進む |
夜間に交通の少ない交差点でよく見かけます。赤の点滅は一時停止、黄色の点滅は注意して進む。この2つが入れかわった選択肢がよく出ます。

黄色の点滅で「徐行しなければならない」と書いてあれば×です。義務があるのは注意して進むことだけです。
停止位置はどこか
| 状況 | 止まる位置 |
|---|---|
| 停止線があるとき | 停止線の直前 |
| 停止線がなく、横断歩道があるとき | 横断歩道の直前 |
| どちらもないとき | 交差点の直前 |
警察官が手信号をしているときは、信号機よりも警察官の手信号が優先します。信号機が青でも、警察官が止まれの合図をしていれば止まります。
○×問題で確かめる(全10問)
答えを見る前に、○か×かを決めてから読み進めてください。
黄色の灯火の信号は、停止位置で停止しなければならない。
答え:◯
止まるのが原則です。安全に停止できないときだけ、そのまま進めます。
黄色の灯火の信号は、急いで通過しなさいという意味である。
答え:✕
止まるのが原則です。急いで通過する意味ではありません。
青色の灯火の信号は、必ず進まなければならないという意味である。
答え:✕
進むことができるという意味です。交差点の中で止まってしまいそうなときは進んではいけません。
右向きの青色の矢印が出ているときは、転回することができる。
答え:◯
右向きの青矢印では転回もできます。頻出のポイントです。
黄色の灯火の矢印は、自動車が矢印の方向に進めることを示している。
答え:✕
黄色の矢印は路面電車だけです。自動車は進めません。
黄色の灯火の点滅は、徐行しなければならないという意味である。
答え:✕
他の交通に注意して進めるという意味です。徐行の義務はありません。
赤色の灯火の点滅では、停止位置で一時停止し、安全を確かめてから進む。
答え:◯
赤の点滅は一時停止です。「止まれ」の標識と同じ扱いになります。
停止線がなく横断歩道がある交差点では、横断歩道の直前で止まる。
答え:◯
停止線 → 横断歩道 → 交差点の直前、の順で位置が決まります。
信号機が青でも、警察官が止まれの手信号をしていれば止まらなければならない。
答え:◯
警察官の手信号が優先します。
二段階右折をする原動機付自転車は、右向きの青色の矢印で右折できる。
答え:✕
二段階右折をする原動機付自転車と軽車両は、右向きの青矢印では進めません。
この記事のまとめ
- 黄色は止まるのが原則。安全に止まれないときだけ進める
- 青は「進むことができる」。必ず進めという意味ではない
- 右向きの青矢印では転回もできる(軽車両と二段階右折の原付を除く)
- 黄色の矢印は路面電車だけ
- 赤の点滅は一時停止、黄色の点滅は注意して進む
- 警察官の手信号は信号機より優先