踏切の正しい通過方法は?一時停止しなくてよい踏切も元教官が解説
踏切は、学科試験でも路上教習でも必ず出てくる場面です。覚えることは多くありませんが、「一時停止しなくてよい踏切がある」という例外を知らないと確実に1問落とします。
この記事では、通過の手順と、例外の条件を順番に整理します。

この記事を書いている僕は、教習所の教習指導員として12年勤めていました。踏切は、落ちついて手順どおりにやれば怖い場所ではありません。
- 踏切の正しい通過手順を知りたい
- 一時停止しなくてよい踏切があると聞いた
- 踏切の中でエンストしたときの対応を知りたい
通過の手順は4つ

| 順番 | やること | 理由 |
|---|---|---|
| ① | 踏切の直前で一時停止(停止線があればその直前) | 列車の接近を確かめるため |
| ② | 窓を開けて、目と耳で安全を確認 | 音でも近づく列車に気づけるため |
| ③ | 向こう側に自分の車が入る余地があるか確認 | 踏切の中で立ち往生しないため |
| ④ | 低速ギアのまま、変速しないで通過 | 途中でエンストしないため |
④がよく問われます。踏切の中では変速しないのが原則です。ギアを変えるときにクラッチを切るので、そこで止まってしまう危険があるからです。
また、脱輪を避けるためにやや中央寄りを通行します。踏切の端は路面が傷んでいることが多いためです。
手順を4つの言葉でつなぐと、順番が飛びません。
語呂合わせ:「止まる・見る・空き・変えない」
直前で止まって、窓を開けて見て(聞いて)、向こう側の空きを確かめてから、ギアを変えずに中央寄りで渡ります。
- 止まる=踏切の直前(停止線があればその直前)で一時停止
- 見る=窓を開けて目と耳で確認
- 空き=向こう側に自分の車が入る余地があるか
- 変えない=踏切の中では変速しない・やや中央寄りを通る
一時停止しなくてよい踏切がある
すべての踏切で一時停止が必要なわけではありません。
一時停止しないで通過できる場合
・踏切に青色の灯火の信号機があり、その信号が青のとき
・この場合は安全を確認すれば、一時停止せずに通過できる
ただし「信号機がある踏切」と「警報機がある踏切」は別物です。警報機は信号機ではありません。警報機が鳴っていない踏切でも、信号機がなければ一時停止が必要です。

「踏切ではいかなる場合も一時停止しなければならない」という文は×です。青信号の踏切という例外があります。
入ってはいけない場面
次の場面では、踏切に入ってはいけません。
| 場面 | 判断 |
|---|---|
| 警報機が鳴っている | 入らない |
| 遮断機が下り始めている/下りている | 入らない |
| 向こう側に自分の車が入る余地がない | 入らない |
3つ目が見落とされがちです。渡りきれないのに入ると、踏切の中で立ち往生します。信号待ちの列が向こう側に伸びているときは、手前で待ちます。
踏切の中で動けなくなったら
エンストしたり動けなくなったときの手順も出題されます。順番は「知らせる」が先、「動かす」が後です。
| 順番 | やること |
|---|---|
| ① | 非常ボタンを押す(あれば)。無ければ発炎筒で列車に知らせる |
| ② | 同乗者を踏切の外へ避難させる |
| ③ | 余裕があれば、車を踏切の外へ移動させる |
マニュアル車なら、低速ギアに入れたままセルモーターを回すと車を動かせることがあります。ただし人の安全が最優先で、車を出すのは最後です。
○×問題で確かめる(全10問)
答えを見る前に、○か×かを決めてから読み進めてください。
踏切を通過するときは、その直前で一時停止し、安全を確かめなければならない。
答え:◯
停止線があるときは、その直前で止まります。
青色の灯火の信号機がある踏切では、青信号であれば一時停止せずに通過できる。
答え:◯
信号機がある踏切は例外です。ただし安全確認は必要です。
警報機が鳴り始めたが、遮断機がまだ下りていないので急いで通過した。
答え:✕
警報機が鳴り始めたら入ってはいけません。遮断機の状態は関係ありません。
踏切の中では、エンストを防ぐために低速ギアに入れ替えながら通過する。
答え:✕
踏切の中では変速しません。入る前に低速ギアにしておき、そのまま通過します。
踏切は、脱輪を避けるためにやや中央寄りを通行する。
答え:◯
端は路面が傷んでいることが多いためです。
向こう側が渋滞していても、遮断機が上がっていれば踏切に入ってよい。
答え:✕
自分の車が入る余地がないときは入ってはいけません。踏切の中で立ち往生する危険があります。
踏切を通過するときは、窓を閉めたままでも安全確認ができればよい。
答え:✕
窓を開けて、音でも確認するのが正しい手順です。
踏切内でエンストしたときは、まず車を動かすことを優先する。
答え:✕
最優先は列車に知らせることです。非常ボタンや発炎筒が先で、車を出すのは最後です。
警報機は信号機の一種なので、警報機が鳴っていなければ一時停止しなくてよい。
答え:✕
警報機は信号機ではありません。信号機がない踏切では、鳴っていなくても一時停止が必要です。
踏切の手前で一時停止した後は、発進してすぐに加速してよい。
答え:✕
踏切の中は変速せずに低速のまま通過します。加速のために変速するとエンストの危険があります。
この記事のまとめ
- 手順は止まる・見る・空き・変えないの4つ
- 青色の信号機がある踏切は、青なら一時停止せずに通過できる
- 警報機は信号機ではない
- 向こう側に入る余地がないときは踏切に入らない
- 動けなくなったら知らせるのが先、車を出すのは後