二種免許でタクシー・バス運転手になるには|費用・年収・求人を元教官が解説
- タクシーやバスの運転手になるには、どんな免許が必要?
- 二種免許ってどう取るの?費用は?地理試験ってまだあるの?
- 歩合の仕組みや年収のリアル、未経験からの始め方も知りたい
そんな「プロドライバーを目指す人」の疑問に、元教官が現場のリアルも交えてお答えします。

教習所で12年間、二種免許の教習も担当してきました。タクシー・バスの運転手になった教え子から、給与や働き方の実情も聞いています。
タクシー・バスの運転手は、人手不足と高齢化で「未経験・年齢不問」の求人が非常に多い仕事です。
この記事では、必要な免許・費用・歩合の仕組み・年収・働き方まで、表面だけでなく踏み込んで解説します。
⏱ この記事の要点
- お客さんを乗せてお金をもらうには「二種免許」が必須
- 二種免許は合宿が最短。普通二種で最短8日前後・費用20〜25万円台が目安
- タクシーは歩合制が中心。入社後は給与保証がある会社も多い
- 未経験・中高年・女性も活躍。会社が免許を取らせる養成制度もある
タクシー・バスの運転手になるには?必要な免許
乗せる車によって、必要な二種免許が変わります。
- タクシー運転手
- 普通二種免許
- 路線バス・観光バスの運転手
- 大型二種免許
- 送迎バス(マイクロバス)の運転手
- 中型二種免許
受験資格は、2022年5月の法改正で、特例教習を受ければ19歳以上・普通免許等の保有1年以上でも取れるようになりました(以前は21歳・3年以上)。

学歴は不問。若い人からセカンドキャリアの中高年まで、幅広い世代がチャレンジできる仕事ですよ。
二種免許の取り方|日数・費用・地理試験

二種免許は、通学より合宿のほうが早く・安く取れます。日数と費用は所持免許で変わります。
- 普通二種(タクシー)
- 普通免許ありで合宿最短8日前後。費用の目安は20〜25万円台。
- 大型二種(バス)
- 取得内容が多く、日数・費用はやや大きめ。
- 地理試験について
- 東京・神奈川・大阪で必須だった「地理試験」は2024年に廃止。ハードルが下がった。

地理試験の廃止で、都市部のタクシーも始めやすくなりました。まずは二種免許を取ることに集中しましょう。
免許費用が戻る?「教育訓練給付金」を使おう

意外と知られていませんが、大型・二種などの免許は国の「教育訓練給付金」の対象になることがあります。条件を満たせば、教習費用の一部が戻ってきます。
プロを目指すなら、絶対に知っておきたいお得な制度です。
- どんな制度?
- 雇用保険に入っている(いた)人が、指定された講座で資格を取ると、費用の一部をハローワークが支給してくれる制度。
- いくら戻る?
- 一般教育訓練給付金なら受講費用の20%(上限10万円)が戻る。
- 対象の免許は?
- 大型・中型・準中型・大型二種・普通二種・けん引など「仕事に活きる免許」。※普通車AT/MTは基本対象外。
- 条件は?
- 雇用保険の加入期間(初めてなら1年以上・2回目以降は3年以上)などを満たすこと。離職後1年以内などの期限にも注意。
ただし、給付金を使えるのは「指定講座」に限られます。合宿でも、対象講座のある教習所を選べば使えます。

「最大10万円戻る」は大きいですよね。使えるか気になったら、申し込み前に教習所とハローワークで「対象講座か」を必ず確認しましょう。
合宿で教育訓練給付金が使えるか(対象講座か)は、教習所によって違います。申し込み前に確認を。
「自費で合宿」と「会社の養成制度」どっちがいい?
二種免許を取る方法は2つ。それぞれメリット・デメリットがあります。
- ①自費で合宿
- 自分のペースで最短取得。会社に縛られず就職先を自由に選べる。費用は自己負担。
- ②会社の養成制度
- タクシー・バス会社が免許費用を負担。入社が前提で、一定期間の勤務条件がつくことが多い。
養成制度は「費用ゼロ」で始められますが、早期退職で費用返還を求められることもあります。契約はよく確認しましょう。

タクシー・バス会社は養成に積極的。「免許を持っていないけど始めたい」人にはありがたい制度です。
タクシー運転手の給与の仕組み|歩合・給与保証のリアル
タクシーは、他の仕事と違う「歩合制」が中心です。ここを理解しておくと、求人選びで失敗しません。
- 歩合の基本
- 売上(水揚げ)のおおよそ50〜60%が給与になる会社が多い。頑張るほど収入が増える。
- A型・AB型・B型
- 固定給の割合が違う。A型は固定給+歩合で安定、B型は完全歩合でハイリスク・ハイリターン。
- 入社後の給与保証
- 未経験者向けに最初の数か月は給与保証がある会社が多い。まずは慣れるまで安心。

「完全歩合でいきなり不安定」ということは少ないです。給与保証つき・A型の会社を選べば、未経験でも始めやすいですよ。
バス運転手の働き方(路線・観光・送迎)
バスは種類によって働き方が大きく変わります。
- 路線バス
- 決まったルートを運行。固定給ベースで収入が安定しやすい。
- 観光バス
- 旅行シーズンに繁忙。長距離・宿泊を伴うことも。
- 送迎バス(マイクロ)
- 施設・企業の送迎。短時間勤務や副業向けも。
気になる年収は?【タクシー・バス】
年収は地域・会社・歩合・経験で幅がありますが、目安は次のとおりです。
- タクシー
- 歩合制で、都市部・頑張り次第で差が大きい。目安 年収300〜500万円台(都市部の歩合で更に上も)。
- 路線・観光バス
- 固定給ベースで安定。目安 年収350〜500万円台。
- 共通
- 未経験スタートでも、経験を積むほど収入が上がりやすい。二種免許は一生ものの強み。
タクシーの「隔日勤務」って?1日の流れ
タクシーは「隔日勤務」という独特の働き方があります。
- 隔日勤務
- 1回の乗務が約20時間拘束(休憩3時間込み)→翌日は「明け番」で休み。月11〜13乗務が目安。
- メリット
- 出勤日数が少なく、まとまった休みが取りやすい。
- 日勤・夜勤
- 隔日勤務のほかに、日勤・夜勤中心の会社もある。ライフスタイルで選べる。

「1回はしっかり働いて、翌日ゆっくり休む」働き方が好きな人に向いています。副業や趣味の時間も作りやすいですよ。
向いている人・未経験からの始め方
タクシー・バスは、次のような人に向いています。
- 運転が好き・接客も嫌いではない
- 自分のペースで働きたい(タクシー)
- 安定した仕事に就きたい(路線バス)
- セカンドキャリア・定年後も働きたい
女性ドライバーや、定年後に始める60代も増えています。年齢や経歴を理由にあきらめる必要はありません。
始め方はシンプル。①目指す仕事を決める → ②合宿or養成制度で二種免許を取る → ③求人に応募 → ④入社・研修。
未経験から求人を探すには

タクシー・バス業界は人手不足で、未経験・免許取得支援ありの求人がたくさんあります。次の点で比較しましょう。
- 「未経験歓迎」「免許取得支援あり」か
- 給与形態(A型/B型・給与保証の有無)
- 勤務形態(隔日/日勤/夜勤)
- 勤務地・寮の有無・休日
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よくある質問(FAQ)
- Q. タクシー運転手に必要な免許は?
- A. 普通二種免許です。
- Q. バス運転手に必要な免許は?
- A. 路線・観光バスは大型二種、マイクロバス送迎は中型二種です。
- Q. 地理試験はまだありますか?
- A. 東京・神奈川・大阪で必須でしたが2024年に廃止されました。
- Q. 未経験でも収入は安定しますか?
- A. 給与保証つき・A型の会社を選べば、慣れるまで安心して働けます。
- Q. 何歳まで目指せますか?
- A. 年齢不問の求人が多く、定年後に始める人もいます。女性ドライバーも増えています。
まとめ:二種免許を取れば、プロドライバーへの道が開ける
タクシー・バスの運転手は、二種免許さえ取れば未経験からでも目指せる、需要の高い仕事です。
自費で合宿か会社の養成制度か。まずは合宿の相場と求人の両方を見て、給与形態まで比べて選びましょう。

免許は一生の武器になります。プロドライバーを目指すなら、早めの一歩がおすすめですよ。応援しています!
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